「朝起きるのが辛い」「もう仕事に行きたくない」と、一人で悩みを抱え込んでいる方もいるのではないでしょうか。20代で「仕事を辞めたい」と感じるのは、決して甘えではありません。
この記事では、今の職場を辞めるべきか見極めるストレス診断や、次がないと不安な20代が取るべき行動を解説します。記事を通して自分の心身と客観的に向き合い、自分の選択肢を前向きに捉えるきっかけにしましょう。
「仕事辞めたい、疲れた」20代の声と退職の実態

知恵袋やなんJといったネット掲示板にも、「仕事辞めたい、疲れた」という新卒や20代の声があふれています。あなただけが悩んでいるわけではありません。
令和4年の厚生労働省の調査によると、新規就職者の就職後3年以内の離職率は、高卒就職者37.9%、大卒就職者33.8%でした。いずれも3年以内に3割以上が離職し、20代での退職や転職は現代ではごく当たり前の選択であることがわかります。「辞めたい」と思うのは、甘えではなく、環境とマッチしていないだけの可能性があります。
出典:厚生労働省|新規学卒就職者の離職状況(令和4年3月卒業者)を公表します
今の職場、辞めたほうがいいかどうか|危険を知らせるストレス診断と若い人がどんどん辞める会社の特徴

がんばる20代ほど、自分の限界に気づきにくいものです。悩みすぎる前に、自身のストレス状況を診断したり、職場の様子を客観的に見直してみたりしましょう。
仕事をやめたほうがいいサイン
「日曜の夜に涙が出る」「眠れない」「食欲がない」などの症状は、心身が限界を迎えている危険なサインです。周囲を驚かせる「びっくり退職」も、実は本人が長期間SOSを我慢し続けた結果として起こります。ご自身の心の声を無視せず、手遅れになる前に環境を変える決断も大切です。
若い人がどんどん辞めていく会社の特徴
若い人が次々と辞めていく職場には、以下のような特徴があるといわれています。
- 長時間労働が常態化している
- 人間関係がよくない
- 評価基準が不透明である、正当な評価基準ではない
「自分が甘いからだ」と自分を責める必要はありません。あなた自身に原因があるのではなく、職場の環境そのものに大きな問題がある可能性が高いのです。
日本でしんどいと言われる職種と環境を変える勇気

厚生労働省の新規学卒就職者の離職状況(令和4年3月卒業者)によると、産業別就職後3年以内の離職率が高い上位5産業は、高卒・大卒ともに同じで、以下のとおりです。
【新規学卒就職者の産業別就職後3年以内の離職率上位5産業】
| 高校 | 大学 |
| 宿泊業、飲食サービス業 64.7% | 宿泊業、飲食サービス業 55.4% |
| 生活関連サービス業、娯楽業 61.5% | 生活関連サービス業、娯楽業 54.7% |
| 教育、学習支援業 53.6% | 教育、学習支援業 44.2% |
| 医療、福祉 49.2% | 医療、福祉 40.8% |
| 小売業 48.3% | 小売業 40.4% |
いずれの産業も対人ストレスや労働環境が過酷になりやすい業界だともいわれています。今の仕事がしんどいのは、業界構造の問題かもしれません。つまり、しんどい状況から抜け出すには、環境を変える勇気を持つ必要があります。
出典:厚生労働省|新規学卒就職者の離職状況(令和4年3月卒業者)を公表します
仕事辞めたいけど次がないとき、20代が取るべき行動

次の仕事が決まっていないまま辞めるのは、とても不安なものです。しかし、新卒ですぐに辞めたい場合も含め、焦って次を決めるよりも、まずは心身を回復させる休養が最優先であることには変わりありません。
まずは有給休暇や休職制度を使って立ち止まる
次の仕事が決まっていないまま辞めることに不安を感じるのは当然です。しかし、心身が疲弊しきった状態では、冷静な判断ができず転職活動もうまくいきません。まず、無理をせず、有給休暇を消化してしっかり休養を取りましょう。どうしても辛い場合は、休職制度を利用することも自分を守るための立派な選択肢です。一度仕事から完全に離れ、心と体を回復させるために立ち止まる時間を優先的に確保しましょう。
エージェントなどに登録だけしておき、「いざとなれば逃げ道がある」と安心感を得る
転職活動を今すぐ本格的に始める気力がなくても、転職サイトやエージェントに登録だけしておくことをおすすめします。どんな求人があるのかを眺めるだけでも、「今の会社以外にも働ける場所はある」「いざとなればここから逃げられる」という大きな安心感につながるでしょう。心の余裕が精神的なプレッシャーを和らげるためのお守り代わりとなって、あなたの心を守ってくれます。
焦らずに自分の適性を見つめ直す
心に少し余裕が生まれてきたら、焦って次の応募先を探すのではなく、自分自身の適性をじっくりと見つめ直してみましょう。これまでの業務で何が一番のストレスだったのか、逆に少しでもやりがいを感じた瞬間はいつだったのかを紙に書き出してみるのです。自己分析を丁寧にすることで、自分に本当に合った働き方や環境が見えてきます。同じ失敗を繰り返さないためにも、自分の心の声に耳を傾ける時間を大切にしましょう。
30代・40代で後悔しないために。20代の決断が未来を救う

「今の仕事を辞めたらどうなるんだろう」と不安に思うかもしれません。しかし、合わない環境で20代を我慢して働き続け、30代・40代になってから心身を壊してしまったり、キャリアの軌道修正が困難になったりする事態のほうが、はるかに深刻です。
また、20代のうちは未婚であったり、結婚していても子どもがいなかったりと、年齢を重ねた後に比べて仕事を辞めることに伴う生活へのリスクが比較的少ない時期でもあります。何より、20代の今だからこそ「第二新卒」として新しい環境でやり直せる特権があります。「辞める」という決断は決して逃げではなく、未来の自分を救うための前向きな一歩だと捉えてみましょう。
まとめ|働く人の保健室からのメッセージ

「仕事を辞めたい」と悩むのは、一生懸命に自分の人生に向き合ってきた証拠です。環境を変えるための逃げは決して負けではなく、自分自身を守るための立派な選択肢です。まずは無理をせずゆっくり休んで、焦らずに次の一歩を考えてみませんか。辛くなったり迷ったりしたときは、いつでもこの「働く人の保健室」に休みに来てくださいね。あなたのこれからの選択を、心から応援しています。

