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人が働く理由とは?勤務先に行きたくないとき、根本的な疑問を考えてみる

働く理由

勤務に行きたくない日々が続くと、「私はどうして働いているんだろう」という根本的な疑問が浮かんできてしまうかもしれません。

今日は少しまじめに「人が働く理由」を考えてみましょう。他人から与えられた答えではなく、自分の答えが見つかると、悩みは簡単に消えてしまうかもしれません。

この記事では、調査で報告されている「働く目的」、「なぜ働くのか」と考えてしまう状況、働くことで得られるものなどについて、紹介します。

人が働く理由とは?

2024年8月に調査した「国民生活に関する世論調査」(令和6年8月調査)」によれば、以下のような理由で働いている人が多いようです。

【働く目的】

  • お金を得るため62.9%
  • 社会の一員として、務めを果たすため10.5%
  • 自分の才能や能力を発揮するため6.9%
  • 生きがいをみつけるため13.3%

前年にも同じ調査をしていますが、大きな変化はありませんでした。しかし、性別と年代別に以下のような特徴があったことも報告されています。

【性別と年代別の特徴】

性別の特徴年代別の特徴
男性で「社会の一員として、務めを果たすため」と答えた人が多い18~29歳から50歳代で「お金を得るため」と答えた者の割合が多い
70歳以上で「社会の一員として、務めを果たすため」と「生きがいをみつけるため」と答えた者の割合が多い

参照:内閣府「国民生活に関する世論調査(令和6年8月調査)」

人が働く目的は、性や年齢で変わるものという側面もあるようです。

「なぜ働くのか」と考えてしまう状況

「勤務先に行きたくない」という気持ちが続くと、「なぜ働かなければならないのか」ということを考えてしまうかもしれません。ここでは、「なぜ働くのか」と考えてしまう状況を4つ、紹介します。

仕事でストレスが溜まってきた

以下のような場合、「このストレスに耐える意味はあるのか」という疑問が自然に湧いてきてしまうかもしれません。

  • 日々の業務での締切のプレッシャー
  • 上司や同僚との人間関係
  • 予期せぬトラブル対応

小さなストレスもたくさん溜まると、疲れてしまいます。疲れを癒せる時間的な余裕があればいいのですが、そんな時間も取れず同じような状態が続くと、「なぜ働くのか」という考えも浮かんできます。

仕事にやりがいを見いだせなくなってきた

初めての課題に取り組んだり、目標を達成したりすると喜びや充実感があります。しかしそのような機会に恵まれず、変化のない業務の日が続くと、成長を実感できず、「この仕事を続けることで何が得られるのか」と疑問に感じるときもあるかもしれません。

仕事と家事の両立がしんどくなった

仕事から帰宅後も大変さの変わらない家事、育児や介護。プライベートでの責任も重なると、心身ともに疲れ果ててしまうかもしれません。そのような日々が続くと、生活の質は自然に低下していくでしょう。そんなとき「このバランスを続けることに意味があるのか​​」と自問自答してしまうかもしれません。

生活に余裕ができ、働かなくてもよくなった

「貯蓄が増え、投資収入が得られるようになった」「配偶者の収入で生活できる状況になった」という経済上の変化があると、これまで当然のように続けてきた仕事について、考え方や見解は変わってくるかもしれません。

働くことで得られるものとは?

仕事に期待することや求めるものは人によって違いますが、「働くことで得られる」ものと一致すると、働く意義が見出せます。

以下で、働くことで得られるものについて解説しているので、参考にしてください。

収入

働くことで誰もが得られる最も基本的な対価が収入です。

収入があると、食事や住居といった生活必需品の確保のみならず、趣味や旅行などの余暇を楽しめます。備えとして貯蓄や投資、保険加入などもでき、経済的な安定と自由が得られます。家族がいる場合には、大切な人の生活も支えることが可能です。

経験

経験は、人生における貴重な財産です。仕事で得たスキルや知識は、キャリアの発展につながるだけでなく、問題解決能力や判断力など、人として成長にもつながります。失敗や成功の経験を踏まえ、自分の可能性を広げ、新たな挑戦への自信にもつながっていきます。

人間関係

職場は、多様な価値観や背景の人々と出会い、関係を築くよい場所です。同僚との協力や上司からの指導、後輩の成長を支援する経験は、コミュニケーション能力を高め、仕事を通じて築かれる人脈は、生涯を通じた財産となります。

自己実現

自己実現とは、人間が持つ潜在的な可能性を最大限に発揮し、「理想とする自分」に向き合って進むプロセスや状態のことです。心理学者のマズローは、自己実現こそが「人間の欲求の最上位」に位置するものとして定義しました。

自分の能力や個性を活かして努力し課題を解決し、社会に貢献できることは、大きな充実感と誇りをもたらします。

働く理由の答えを見つけるためには

働く理由は、人生の様々な段階や状況によって変化していくものです。自分の現在の状況を見つめ直し、まず「何のために働くのか」をじっくりと考えることが大切です。その際、収入や社会的地位など表面的なことだけでなく、やりがいや成長実感、社会への貢献など、内面的な充実感にも目を向けてみましょう。

自分だけで考えていても堂々巡りになることもあるので、友人と話してみるなどの方法も考えられます。単純に「仕事、楽しい?」でもいいし、「どうして働いているの?」と仕事についての話をするのです。自分の考えていることがはっきりする可能性があります。

必要に応じて、キャリアカウンセラーに相談したり、副業や趣味、幼い頃に好きだったことに挑戦するなど、新しい可能性を探ったりすることで、自分なりの答えが見えてくるかもしれません。理由は1つだけではなく、複数の意味や目的が重なり合って見つかることも多いものです。

まとめ|人間が働く理由とは?勤務先に行きたくないとき、根本的な疑問を考えてみる

調査で報告されている「働く目的」、「なぜ働くのか」と考えてしまう状況、働くことで得られるものなどについて、紹介してきました。

働く理由は、人生の様々な段階や状況によって変化していくものです。自分の状況を見つめ直し、まず「何のために働くのか」をじっくりと考えてみましょう。その際、収入や社会地位など表面的なことだけでなく、やりがいや成長実感、社会への貢献など、内面的な充実感にも目を向けるのが大切です。

必要に応じて、友人やキャリアカウンセラーなどと対話してみるのもいいかもしれません。副業や趣味、幼い頃に好きだったことへの挑戦など、新しい可能性を探ったりすることで、自分なりの答えが見えてくるでしょう。

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