「40歳になったら、仕事に行きたくないって思うことが多いな」と考えている人もいるのではないでしょうか。
40代は体力の低下や健康上の問題もある上に仕事上のこともあり、そのことが「仕事へ行きたくない」という気持ちを発生させるのです。
この記事では、40代が仕事に行きたくなくなる理由と気持ちの立て直し方を紹介します。この記事を読むと、仕事に行きたくないと感じた時の気持ちの持ち方がわかります。
40代が仕事に行きたくなくなる理由4つ
どんな年代でも「もう働きたくない」「仕事したくない」と感じることはあり、その理由はいろいろですが、ここでは40代に特徴的なよくある原因について、説明します。
体力の低下と健康問題
40歳を迎えた途端、若い20代、30代と比較して、明らかな体力低下を実感した人も多いのではないでしょうか。単純に疲れが取れにくく、回復に時間がかかるようになります。特に、睡眠の質が低下し、慢性的な疲労感を抱えやすくなるようです。
厚生労働省の調査では、「世代ごとに最も気になる疾患」は違い、44歳以前は生活習慣病を上げる人が少なかったのに比べ、45歳以上では高血圧や糖尿病、高脂血症などを上げる人が増えています。自分の周囲や健康診断での指摘があったためでしょうか。
これらの身体的変化があると、通勤や長時間労働をつらいと感じることが増えるのかもしれません。疲労は、日々の業務へのモチベーション低下につながります。特に、デスクワークが中心の場合、運動不足も重なって体調管理の難しさを感じやすい時期でもあります。
仕事上の責任の増大
40代は組織の中核を担う立場となり、マネジメント職や専門職として重要な役割を任されることが増えます。部下の育成や業績達成の責任、経営層との調整など、役割が飛躍的に増え、若い頃のように自身の業務だけをしていればよい状態ではなくなります。部署全体の結果にも責任を負うことになり、精神的なプレッシャーは格段に大きくなるのではないでしょうか。
また、失敗が許されない立場となることで緊張状態が続き、心理的負担が蓄積されていきます。このような責任の重圧が「仕事へ行きたくない」という気持ちに繋がるのかもしれません。
職場への不満:評価されない、待遇が良くない、人間関係
「このことができるのは私だけ」「売上がトップになった」40代になると、自身の経験や能力に見合った評価や待遇を求めるようになります。しかし、実際の評価制度や昇進・昇給は必ずしも期待通りではないことが多く、モチベーションの低下につながります。
若手との価値観の違いや、上司との方針の不一致など、職場での人間関係も複雑化。特に、同世代との競争が激しくなる一方で、新しい技術を身につけ働き方に対応する必要も出てきます。必然的にストレスを感じやすくなり、こうした職場環境への不満が出社意欲を下げてしまう要因となるのかもしれません。
ミッドライフクライシス
40代は人生の折り返し地点として、自身のキャリアや人生の意味を深く問い直す時期でもあります。これまでの仕事人生を振り返り、「このままでよいのか」という実存的な問いに直面するのではないでしょうか。
家族との時間や自己実現、新たなキャリアへの挑戦など、様々な選択肢と向き合う中で、今の仕事に対する違和感や空虚感を覚えることがあるのかもしれません。特に社会的な成功や地位を得ていても、「本当にしたいことができていない」という感覚に捕らわれ、それが仕事への意欲低下として表れる場合もあります。
40代が仕事に行きたくなくなったときの気持ちの立て直し方5つ
いくら会社に行きたくないといっても、無断欠勤やすぐに退職するのが問題なのは当然です。会社からの信用を失うだけでなく、家族まで不安になってしまいます。
ここでは気持ちを立て直して、仕事をする方法を5つ、紹介します。
通勤時間を楽しい時間にする
少し憂うつな通勤時間を楽しいものにしてしまいましょう。この時間を「義務的な移動時間」ではなく、「自分のための充実した時間」に変えると、仕事への向き合い方が変わってきます。
たとえば、以下のようなことをしてみるのは、いかがでしょうか。
- 好きな音楽や podcasts を聴く
- 電子書籍で自己啓発本や小説を読む
- 語学学習アプリに取り組むなど
私は40代の少し辛い頃、通勤バックに「古今東西名言集のようなもの」を忍ばせ、電車の中で適当に開いた場所を読むことをしていました。どのページを開いても励ます言葉や勇気づけられる名言があるので、その文言を味わいながらその日を過ごすのです。同じような人におすすめです。
また、少し早起きして、好きなカフェで朝食を取りながら一日の計画を立てるなど、自分なりのモーニングルーティンを作ることで、前向きな気持ちで一日をスタートできるかもしれません。
小さな目標を設定する
大きな目標や長期的な展望に圧倒されないよう、達成可能な小さな目標からまず始めることが重要です。たとえば、「今日中に片付けたい書類を3つ決める」「週に1回は定時で帰る日を作る」など、具体的で明確な目標を設定します。これらの小さな成功体験を積み重ねることで、自己効力感が高まり、仕事への意欲も少しずつ回復してくるでしょう。また、目標達成時には自分へのご褒美を設定するなどより目標達成に積極的になれるようにすると、仕事に対する前向きな姿勢を育てられるでしょう。
生活習慣を整える
40代の体力低下に対応するために、基本的な生活習慣の見直しをしましょう。生活習慣の見直しのポイントは、以下のとおりです。
- 規則正しく生活する
- 栄養バランスの良い食事を決まった時刻に摂る
- 定期的に適度な運動をする
- 十分な睡眠時間を確保する
- 禁煙する
- 適度な飲酒量にする
睡眠の質を向上させるために、就寝2時間前からブルーライトを避け、軽いストレッチや読書で心身をリラックスさせるなど、質の良い睡眠のための環境づくりを心がけましょう。特に、朝食をしっかり摂ると体内時計が整い、一日の活力が生まれます。生活習慣を整えると、仕事への気持ちを高める土台となります。
人と話す
仕事の悩みを一人で抱え込まず、信頼できる人に相談すると、新しい視点や解決のヒントが得られるでしょう。同じ職場の同僚や上司、あるいは職場外の友人や家族など、話しやすい相手を見つけることが大切です。また、同じような経験を持つ40代の社会人との交流は、共感や励まし合いの機会となり、孤独感の解消にも効果的です。ただ、愚痴や不満の言い合いに終わらないように注意しましょう。建設的な対話を心がけることで、より前向きな気持ちの変化につながります。
一人の時間を作る
仕事と私生活のバランスを取るために、意識的に「自分だけの時間」を確保するようにしましょう。この時間は、趣味に没頭する、瞑想やヨガで心を落ち着かせる、カフェで考え事をするなど、自分らしさを取り戻す機会となります。特に、デジタルデトックスの時間を設けることで、仕事のストレスから心理的な距離を保てるようになります。週末や平日の夜など、定期的に一人の時間を確保することで、心身のリフレッシュとともに、自己を見つめ直す機会を得られるでしょう。
まとめ|40代が仕事に行きたくなくなるのはなぜ?理由と気持ちの立て直し方について解説!
40代が仕事に行きたくなくなる理由と気持ちの立て直し方を紹介してきました。
40代は体力の低下や健康上の問題もある上に仕事上のこともあり、そのことが「仕事へ行きたくない」という気持ちを発生させるのです。
「仕事に行きたくなくなったときの気持ちの立て直し方」は40代の人だけでなく、その他の年代の人にも読んでもらいたい内容です。生活を工夫しながら勤務することで、仕事を続けましょう。